さてさてさて、2020年9月から始まった当ブログでございますが、とうとう終わりを迎えることとなりました。
というのも、私の駐在員任期が終わりまして、日本へ帰国することになったのでございます。
当初はコロナ禍ですっかり変わってしまった日常の風景を記録するという目的でございましたが、気づけばすっかりコロナ禍も収まり、ただただ私めの日々の記録を綴るものとなりました。駄文にもかかわらず、お読み頂いた皆さまには感謝の念しかございません。

(思い出その1:コロナ発生直後、スーパーやドラッグストアの棚からは水・トイレットペーパー類が一気に売り切れ。これは怖かった…)
駐在期間中は、コロナだけでなく、大統領選や議会襲撃、そして今も続く世界の分断。歴史が変わる瞬間を米国から目撃してまいりました。
もちろん、日本では得られない経験や見えない景色に触れることもできました。独立記念日やサンクスギビングもそうですが、子供を通しての誕生日パーティーやハロウィンでのトリックオアトリートなどなど。「パジャマデー」なんて、日本にいたら一生知ることのないイベントだったのではないでしょうか。
NYやラスベガスでのエンタメ、グランドキャニオンやナイアガラの滝といった壮大な自然、キーウェストのようなリゾートなど、どれもど迫力で圧倒されました。ボストンやニューオーリンズ、ルイビルといった地方都市巡りも味わい深いものでございました。

(思い出その2:ワシントンの桜。春に桃色の花が咲く光景は、日本人の精神安定剤になっている気がいたします)
一方、異国生活は、やはり簡単ではなく、楽しいことばかりではございません。
言語も文化も違う国で、マイノリティーとして暮らす数年間。買い物一つとってもままなりませんし、差別とまではいかずとも、日本でありえないような雑な扱われ方は日常茶飯事。

(思い出その3:州都アナポリスの名物ブルークラブ。身はプリプリ、味噌は濃厚で、たっぷりふりかけられた独特のスパイスも慣れてくるとやみつきでございます)
こちらに来たばかりの頃。日本人が誰もいないフォーマルなパーティーに出席しなければなりませんでした。円卓に着席して、数時間にわたってコース料理を頂くというもので、できる限り頑張ってみたものの、やはりなかなか周囲の会話に入り込めず、時間がたつうちに会話する相手が誰もいなくなり、最後はトイレにこもってやり過ごしたなんてこともございました。思い返すだけでもきつい記憶にございます。

(思い出その4:ボルチモアにいらした大谷翔平さま。現地観戦が心の支えという駐在員も少なくないのでは)
見ず知らずの土地に連れてこられた家族にとっても試練の時間だったことは間違いございません。
愛娘レパ子(仮名)がスクールに行き始めたばかりの時、言葉も分からず友達もおらず彼女は何度もくじけそうになりました。家で遊んでいてもふとした拍子に不安が襲ってくるようで、突然大粒の涙を流すこともあり、親としても非常に胸の内は苦しかったのでございますが、そのたびに妻パス子(同)がレパ子を優しく粘り強く励まし続けてくれたのでございます。
大きめの病気やケガもございましたし、何度も途方に暮れ、何度も絶望しかけました。「これはまずい」。しばしば心の中でそうつぶやいたものでございます。
でも、そんな歯ぎしりするような苦難ですら、すべて経験という名の財産となります。家族がチームとなって一つのボートに乗り、荒波や風雨に負けずに前に前にこぎ続けられたことを誇りに思うと同時に、パス子とレパ子にはただただ感謝するばかりでございます。

(思い出その5:言わずもがなの大好物ポパイズチキン。本当にうまかったでございます。食べられなくなるのは悲しい限り…)
私どもはこれにて帰国することになります。
将来また、米国で暮らすことがあるかもしれませんし、ないかもしれません。
米国ではないどこかに駐在することがあるかもしれませんし、ないかもしれません。
先のことはまったく分かりませんが、それでも、米メリーランド州で暮らし、見て、聞いて、話して、感じたことが、バーボンウイスキーが樽の中で熟成して深い味わいになるがごとく、いつの日か何らかの形で大きな力に変わってくれると確信しております。

(思い出その6:家の窓から見る朝焼け。明けない夜はないのでございます)
最後になりましたが、今このブログをお読み下さっている画面の前のあなた様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
このブログは現在や将来、海外で闘う方々に向けた記録や止まり木として、できる限り残しておくつもりですので、どうぞいつでもお立ち寄り下さい。
またいつの日か、どこかでお会いできますように――。
「駐在員散歩in米メリーランド州」(完)
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というのも、私の駐在員任期が終わりまして、日本へ帰国することになったのでございます。
当初はコロナ禍ですっかり変わってしまった日常の風景を記録するという目的でございましたが、気づけばすっかりコロナ禍も収まり、ただただ私めの日々の記録を綴るものとなりました。駄文にもかかわらず、お読み頂いた皆さまには感謝の念しかございません。

(思い出その1:コロナ発生直後、スーパーやドラッグストアの棚からは水・トイレットペーパー類が一気に売り切れ。これは怖かった…)
駐在期間中は、コロナだけでなく、大統領選や議会襲撃、そして今も続く世界の分断。歴史が変わる瞬間を米国から目撃してまいりました。
もちろん、日本では得られない経験や見えない景色に触れることもできました。独立記念日やサンクスギビングもそうですが、子供を通しての誕生日パーティーやハロウィンでのトリックオアトリートなどなど。「パジャマデー」なんて、日本にいたら一生知ることのないイベントだったのではないでしょうか。
NYやラスベガスでのエンタメ、グランドキャニオンやナイアガラの滝といった壮大な自然、キーウェストのようなリゾートなど、どれもど迫力で圧倒されました。ボストンやニューオーリンズ、ルイビルといった地方都市巡りも味わい深いものでございました。

(思い出その2:ワシントンの桜。春に桃色の花が咲く光景は、日本人の精神安定剤になっている気がいたします)
一方、異国生活は、やはり簡単ではなく、楽しいことばかりではございません。
言語も文化も違う国で、マイノリティーとして暮らす数年間。買い物一つとってもままなりませんし、差別とまではいかずとも、日本でありえないような雑な扱われ方は日常茶飯事。

(思い出その3:州都アナポリスの名物ブルークラブ。身はプリプリ、味噌は濃厚で、たっぷりふりかけられた独特のスパイスも慣れてくるとやみつきでございます)
こちらに来たばかりの頃。日本人が誰もいないフォーマルなパーティーに出席しなければなりませんでした。円卓に着席して、数時間にわたってコース料理を頂くというもので、できる限り頑張ってみたものの、やはりなかなか周囲の会話に入り込めず、時間がたつうちに会話する相手が誰もいなくなり、最後はトイレにこもってやり過ごしたなんてこともございました。思い返すだけでもきつい記憶にございます。

(思い出その4:ボルチモアにいらした大谷翔平さま。現地観戦が心の支えという駐在員も少なくないのでは)
見ず知らずの土地に連れてこられた家族にとっても試練の時間だったことは間違いございません。
愛娘レパ子(仮名)がスクールに行き始めたばかりの時、言葉も分からず友達もおらず彼女は何度もくじけそうになりました。家で遊んでいてもふとした拍子に不安が襲ってくるようで、突然大粒の涙を流すこともあり、親としても非常に胸の内は苦しかったのでございますが、そのたびに妻パス子(同)がレパ子を優しく粘り強く励まし続けてくれたのでございます。
大きめの病気やケガもございましたし、何度も途方に暮れ、何度も絶望しかけました。「これはまずい」。しばしば心の中でそうつぶやいたものでございます。
でも、そんな歯ぎしりするような苦難ですら、すべて経験という名の財産となります。家族がチームとなって一つのボートに乗り、荒波や風雨に負けずに前に前にこぎ続けられたことを誇りに思うと同時に、パス子とレパ子にはただただ感謝するばかりでございます。

(思い出その5:言わずもがなの大好物ポパイズチキン。本当にうまかったでございます。食べられなくなるのは悲しい限り…)
私どもはこれにて帰国することになります。
将来また、米国で暮らすことがあるかもしれませんし、ないかもしれません。
米国ではないどこかに駐在することがあるかもしれませんし、ないかもしれません。
先のことはまったく分かりませんが、それでも、米メリーランド州で暮らし、見て、聞いて、話して、感じたことが、バーボンウイスキーが樽の中で熟成して深い味わいになるがごとく、いつの日か何らかの形で大きな力に変わってくれると確信しております。

(思い出その6:家の窓から見る朝焼け。明けない夜はないのでございます)
最後になりましたが、今このブログをお読み下さっている画面の前のあなた様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
このブログは現在や将来、海外で闘う方々に向けた記録や止まり木として、できる限り残しておくつもりですので、どうぞいつでもお立ち寄り下さい。
またいつの日か、どこかでお会いできますように――。
「駐在員散歩in米メリーランド州」(完)
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In a world full of lies, deceitful tricks and tricks and full of brainwashing information by the stupid media, TV, newspapers, publishers, magazines, radio, etc., mankind, which has stopped thinking, check your own brain, that is, your thinking itself! Don't be seduced by the deceit and trickery of the world! We must realize, no, wait! If we are careful, vigilant, alert, and suspicious, we will not be deceived. We must question all common sense, all things, all stereotypes! To awaken from the brainwashing, Read Fulford's "Books!
https://benjaminfulford.net/
chuzaiinmd
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